今日は「やる気 」について お話しようと思います。
よく「やればできるのに」とか「やればできるようになる」とか言いますよね。
「やればできる子」や「やる気スイッチ」というのもありましたね。
あなたは「やる気」を継続させることが出来ますか?
ちなみに、私はコツコツ継続が苦手です(笑)
逆に妹は本当にコツコツ努力して成果を積み重ねていくタイプで、私のだらーんとやる気ない感じを見て「お姉ちゃんは、そんな感じでも普通になんでも出来るんだから、ちゃんと頑張れば、もっと出来るのに」とよく言っていました。
これも今では「水瓶座」と「山羊座」の特徴そのものだなと、継続できてなかった理由も星読みで理解出来るようになったのですが、その時はコツコツ頑張れる妹を羨ましく思いましたし、私は仕事も転職ばかりしていて、ひとつの所で経験と技術を確実に積み重ねていく妹や友人たちを見て、同じところで働き続けられない自分は何かどこか欠けているような気がしたものです。
けれども、何か興味あることに対しては「マニアックだねー」「どっから調べてきたの?」と言われるほど、とことん調べてみたり、追求していくことが楽しくて仕方がないようなところもあったりしたので「やる気がない」訳ではないのです
では「やる気」とは何なのでしょう?どうしてやる気が出てくるのでしょう?
その辺りのことで、読売新聞と玉川大学の共催で行われていた講座の内容で面白いものがありました。
講座の題目は「人間のやる気を脳科学で解明ー自由と平等の大切さー」
やる気というのが、どのような条件で生まれるのか?という内容です。
http://www.tamagawa.jp/education/report/detail_14731.html
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やる気を起こすには、動機が必要ですが
動機には、内発的動機づけと後発的動機づけの2種類あり
内発的動機づけが、やることそのもの自体に取り組むということに対し、
後発的動機づけは、ご褒美やお金などの外的報酬を得るために取りくむこと
なのですが、どちらの動機づけのほうが、やる気を保つことが出来るのでしょう?
「内的動機づけ」の方です
例えば、絵かきが好きな子どもに、上手に描けたらご褒美をあげると約束して絵を描いてもらうと、ご褒美をもらった後、お絵かきが好きでなくなることがある。つまり、絵を描くこと自体が目標だったのに、ご褒美をもらうことが目標にすり替わり、内発的動機づけが下がることがあります。
これを「アンダーマイニング効果」というそうです。
この効果を引き起こし、MRIを使用して脳の反応を見た結果、報酬を設定した方は、報酬がなくなると脳の活動が著しく低下したけれど、最初から設定のなかった方は、何ら変化なく、その後も与えられたものに触れる機会も多かった。
そして、それに加えて「選択の自由」と「機会の平等」があると、前頭前野腹内側部の活動が高まることから、人間の内発的なやる気や嬉しい気分に大いに関連しているということが判ったそうです。
ここで出てくるのが「〇〇できたら、〇〇してあげる」という言葉かけです。
「100点取れたら、ゲーム買ってあげる」「お片付けできたら、お菓子を買ってあげる」など、実はこれも報酬を設定して「やる気」を起こさせていることになり、ご褒美をもらうために行動するということになっているので、これが当たり前になると「ご褒美もらえないなら何もやらなーい」みたいなことになりかねないということです。
やる気を持たせるために使っていることが、じつは逆にやる気を削いでいるということに、ドキッとしますよね。ご褒美作戦も悪いわけではないのですが「物でつる」みたいなことは好ましくなさそうですね。
「選択の自由」と「機会の平等」という所では、例えば、保育園で散歩に出かけるとき、行先を担任が決める時と、子どもたちに「どこがいい?」と聞いてから決めるのとでは、結果同じ場所であったとしても、子どもたちが決めた時の方が、俄然、支度も早いし、行く気も高まります。
子どもに限らず、大人も同じことをやるにしても、強制的にさせられるか?それとも幾つか選択肢があるか?で、気持ち的に全然違いますよね。
神様は人間に「選ぶ」自由を与えられたと言われています。それこそが、最大のギフトであるとも言います。
自分で選べるからこそ、人は自分の人生に責任を持って歩めるようになるのかもしれません。